支援機関の大切さを感じた合同オフィス見学会

株式会社スタートラインの運営する障がい者職業サポート付きオフィスで、支援機関向け合同オフィス見学会が開催されました。合同オフィス見学会の目的は支援機関とサテライトオフィスオフィス利用企業のお互いの理解度を深め、より採用につながりやすい関係を築くことを目的としています。
今回合同説明会で求人を紹介してくださった企業は3社。参加いただいた支援機関は12機関、20名もの支援員の方々にお集まりいただきました。
今回はサテライトオフィス合同オフィス見学会の様子をお伝えします。

就業後こそ大切な存在である支援機関

支援機関では、就職したい障がい者(求職者)を一定期間訓練することで就職に結びつけていく役割があります。面接に同席する場合は、これまでの訓練の中で見えてきた障がい特性や、企業に配慮としてお願いしたいことを、第三者の目線でお伝えしてくださるので、選考時の貴重な意見ともなります。そして紹介して終わりではなく、就労後の定期的な面談や生活面のケアなど定着に向けたフォローアップもしてくださいます。
特に精神障がい者を雇用した場合は、職場のストレス以外に家庭環境などプライベートな問題でお悩みを抱えることも少なくありません。企業の担当者としてはプライベートな問題に介入しにくいですが、そんな時には支援機関の方に相談しながら多角的に障がい者を支援する体制を構築することが可能です。

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企業担当者による会社説明会の様子

就業先のオフィス内を見学することでマッチングの精度は向上

支援機関では企業訪問をして求人を開拓して、利用者に紹介できれば良いですが、日々の支援に忙しく、なかなか求人を開拓する余裕のないところの方が多いようです。もちろんハローワークの求人を見て利用者に紹介したり、利用者が見つけてきた求人について相談を受けたりしているようですが、実際の職場を見ることはほとんどない為、本当にその環境に馴染めるのか不安要素が多いことは事実とのこと。
今回のサテライトオフィス合同オフィス見学会では、今回は3社求人を募集している企業の担当者と一同にお会いすることができ、お仕事の内容だけではなく、実際に就業しているオフィスの中にもお邪魔することができた為、就業のイメージも湧きやすく、利用者にも紹介がしやすくなったようです。
もちろん各社の障がい者雇用に対する方針も異なり、業務内容や、それに応じて求める人物像も各社によってバラバラ。
人事担当者から紹介があるだけではなく、実際に働いている就業場所を書くにさせて頂けることで、この利用者にマッチしそうな職場だな!とイメージすることができたようです。

社会福祉法人、NPO法人、株式会社が運営する支援機関

今回20名の支援機関の職員の方にお越しいただき、支援機関の企業への関心度の高さを伺い知ることができました。支援機関も最近は社会福祉法人で運営しているところや、民間企業が運営している事業所もあり、もちろん訓練内容も異なります。その中で自社にマッチした支援機関を探していくことも大変なので、今回のような合同オフィス見学会にはたくさんの支援機関の方と一度にお会いすることができ、今後の採用に役立ってくれると信じています。
サテライトオフィスでは株式会社スタートラインのサポーターと呼ばれる社員が定期的に面談はするものの、支援機関の方にしかできないサポートもあるため、複数人でその人と関わりを持ち続けることでより客観的にサポートする体制を構築しています。

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オフィス見学の際には実際に就業している障がい者から業務説明もありました

支援機関から見たサテライトオフィスの印象

株式会社スタートラインの運営するサテライトオフィスをご覧になっていただくことが初めての支援機関の担当者も多数いらっしゃり、そのオフィス環境に驚いている方も多く見受けられました。世間的に障がい者サポート付きサテライトオフィスという環境はまだ馴染みはないですが、既にそこで250名以上の障がい者の雇用が生まれており、これまで一般企業で就職しても体調不良などの理由で転職を繰り返された方も、サテライトオフィスでは長く安定して働いてくださっている方もいらっしゃいます。定着率は約9割を維持しており、長く就業頂ける環境と呼んでもよいのではないでしょうか。その高い定着率を維持しているのは、支援機関の方に受け入れられる弊社の専門的な知識を有したサポートする社員の存在だと自負しています。

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企業担当者と支援機関の名刺交換会の様子 普段話せない支援現場のお話など大盛況でした

最後に合同オフィス見学会に参加した支援機関のお声をご紹介(一部)

・その人に合わせた環境を用意できるよう努めていて働きやすい環境
・机と机の間に間仕切りを入れていて、業務に集中しやすいようだ
・本社と離れているからこそ、朝礼、昼礼、終礼を実施していて、そこで働いているメンバーの様子を共有する意識があり、よかった
・生活面や、日々の困りごとなどサポートしていただき、安定して長期就業できる環境だと思った
・専門的なスキルのある株式会社スタートラインのサポーターが常駐されているワークスペースなので、利用者を安心して紹介できます

 


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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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