2016年9月29日更新

働く環境づくり~統合失調症編~

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統合失調症という名前は知られていても、治療法などはあまり知られていないことが多いです。実は、この統合失調症も、精神障がいのひとつですので、障がい者雇用に関わってきます。雇用側には不安が大きい症状かもしれませんが、まずは、治療法やできる仕事について知っておくことが重要です。

精神障がいである統合失調症の特徴

ある統合失調症の女性、Aさんは、Bさんと婚約をしていました。ふたりはいつも同じカフェで待ち合わせをしていましたが、なぜかBさんは来る日も来る日もカフェに現れず、とうとう別の女性と婚約してしまったそうです。

Aさんにとってはとてもショッキングで信じられないことですが、実はBさんはAさんの存在すら知らなかったそうです。Aさんは統合失調症のため、「Bさんと婚約している」と勝手に思い込んでしまっており、100日間もカフェに通い続けていたようです。

このように、統合失調症は、客観的に見ればありえないことでも、自分では異常に気付くことが難しく、本人は、まぎれもない現実と感じています。そのため、周りがいくら異常を訴えても、本人が病気であることを認めるのが難しく、職場でも問題になってしまう場合があります。

統合失調症の治療方法は?

以前は、総合失調症が、不治の病のように見なされていましたが、治療薬の進歩や、精神療法のカリキュラムの充実などにより、症状の軽症化や社会復帰の事例も増えつつあります。

統合失調症患者の就労支援を行う「リドアーズお茶の水 」(東京都文京区)では、3つのステップで、総合失調症患者の社会復帰を支援しています。

1.自分の症状を知り、コントロールや対処法を身に着ける
2.小さな成功体験を積み重ね、自信を持つ
3.職業体験を通じて、自分の得意なことと苦手なことを見つける

ひとつずつステップを踏み、軽作業などからはじめ、実際に社会復帰を果たしている人も少なくありません。

とはいえ、こうした支援プログラムも、薬物療法や精神療法が、治療の両輪となっていることは間違いありません。近年では、デポ剤と呼ばれる特効性注射剤を使い、たくさんの飲み薬を併用するよりも、楽に治療を続けられるようにもなっており、こういった医療の進歩も、統合失調症患者の社会復帰や、就労継続に貢献しています。

統合失調症の方と働くために

統合失調症は、症状の自己認識が難しい分、傷ついてしまったり、自信をなくしてしまったりする場合が少なくありません。幻覚や被害妄想は、統合失調症の特徴的な症状です。

ある20代の男性は、飲食店で働いていましたが、統合失調症の診断を受けてから、転職を決意。治療に重点をおきながら、ビジネスマナー講習などの就労支援も受け、体調の安定と共に、心理社会的療法により、ストレスへの抵抗力も身に着けました。

企業インターンなどで、作業系の仕事以外にもチャンレンジしていき、自分の適性を少しずつ見出していったようです。いまでは、アミューズメント施設で立派に働いているようです。このように、少しずつ「できること」を増やしていくことが、統合失調症の方には必要です。

また、雇用側は病気の症状や、医師の話をしっかりと把握しておきましょう。統合失調症は見た目からは判断しにくいものです。医療的バックアップも含めたサポートが必要になる、ということを認識しておいてください。

投薬治療で症状軽減をするとともに、可能性を広げるためのカリキュラムなど、外部支援も活用していくことで、フルタイムで仕事がこなせるまで回復した事例も多くなってきています。治らないと決めつけず、地道に回復を促しながら一緒に働いていきましょう。

統合失調症は、精神障がいの中でも、自覚が最も難しいものですので、しっかりとした医療を受け、症状を改善するためのステップを踏んでもらうことが大切です。医療や支援施設、職場が連携して、治療と就労ができる職場づくりを目指していきましょう。

 


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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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