無意識に持ってしまっているかもしれない障がい者のイメージとは?

\障害者の接し方でお悩みの障害者雇用ご担当者様 必見/

障がい者が働く際に、最初のハードルとなるのが、「障がい者」に対するイメージではないでしょうか。障がいを抱えているわけですから、障がいを持っていない人とは違う部分があり、援助を必要したり、特別な工夫が必要だったりすることは確かです。雇用する側は、まずイメージの部分で、偏見や差別がないように取り組む必要があります。

障がい者といえば?

職場で働くあらゆる人は、それぞれ違う人生経験や教育を受けてきたことでしょう。もちろん、障がい者とはどのような人がいるか、どのような支援が行われているか、など、基本的なことは、誰しも学んだことがあるはずです。ただ、実際に障がい者に触れたり、一定期間援助や介護をした経験があるという人は、かなり少ないかもしれません。そのため、「障がい者」という言葉でイメージしてしまう人物像も、人それぞれ大きく異なる可能性があります。

たとえば、精神障がいの場合、見た目でわからないためか、こんなイメージをもたれやすいようです。

  • ちょっと変わっている
  • なにを考えているかわからない
  • 急に気分が変わったりして怖い
  • 会話ができない
  • 暗い

実際に接したことのない人は、不安からか、否定的なイメージをもちやすい傾向にあります。また、身体障がい者に対しても、動作が遅い、触れても大丈夫なんだろうか、なにをさせたらいいのかわからない、などの声も聞かれます。

偏見や勝手なイメージが作られてしまう原因

実際、障がい者に対するイメージは、現実と大きく違う場合が少なくありません。それは、はじめてみる食材を使った料理が、映像を見ただけでは、どんな味が想像しにくいのと同じです。それでも人は、「どんな味なのだろう?」と想像するため、色や自分のわかる材料などの情報を、無意識に集めてから、可能な限り“イメージ”を作り上げます。

障がい者に対しても、実際に触れたことのない人は、新聞やテレビ、ネットや噂など、触れることのできる情報から、イメージを作り上げてしまいます。そういったメディアで取り上げられる場合、たいていはネガティブな情報に偏りがちです。「上手くいっていて平和」なものよりも、「大きな問題となっている」ことのほうが、注目を集めやすいためです。

そのような情報は、人に「不安」を与えます。曖昧なイメージに対して不安を覚えると、できるだけイメージを確定させてから距離を取ろうとしがちなのが、人間心理です。そのため、学校や地域での理解不足が、いまだに差別意識を生んだり、事実とは違う偏見を作ったりする原因になっているケースもあります。

実際に触れ合うことが大切

映像の情報しかなかった料理を、実際に食べてみると、想像していた味と全く違う、ということはよくあるのではないでしょうか。障がい者に対しても、同じことが言えます。

精神障がい者に対して、ネガティブなイメージを持っていた学生たちが、ある施設への1日見学実習へいったあとは、このようなイメージを持ったそうです。

  • 感じ方は私たちとあまり変わらなかった
  • 笑顔で話してくれた
  • とても穏やかで優しい人が多かった
  • こちらを気遣ってくれた

このように、精神障がいがあるからといって、まったくコミュニケーションができないというわけではありません。話してみると、普通の人となんら変わりがない場合もあります。身体障がい者に関しても、普通の人に得手不得手があるように、できることとできないことがあるだけです。

障がい者を雇う場合に、職場に多少の動揺がみられることがあるかもしれません。それでも、「障がい者を雇う」と、肩に力を入れすぎたり、心配しすぎることのないよう、話しておく必要があるかもしれません。入れ込みすぎると、不安を助長してしまうこともあるからです。障がい者とはいっても、実際に触れ合って、知って、心を通わせないかぎり、なにもわからないのだという気持ちで、温かく迎えるのが最善でしょう。

障がいを持っていれば、援助が必要であるのは確かです。障がいのためにできないことがあったり、些細なことに影響されたりすることもあります。そのため、最低限必要の知識を持っておくのは、雇う側にとっても、共に働くことになる従業員にとっても重要なことです。しかし、数学の方程式のように、この障がいにはこうしておけば問題ない、という考えは避けましょう。あくまでも、その人にとって必要な援助をするという考え方であるべきです。もっとも大切なのは、企業、従業員、障がい者それぞれの心のつながりではないでしょうか。

参照URL:日本リハビリテーション専門学校
http://nitiriha.com/app-def/S-102/topics/?p=1844



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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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