2016年6月17日更新

【当事者目線で語る②】サテライトオフィスという選択 ~前編~

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こんにちは。オフィス温度28℃の梶原です。

前号では、簡単な自己紹介と障がいを持つ方々の雇用にあたり、経験上重要だと考えていることをお伝えしました。

※前回の記事はこちらから

【当事者目線で語る①】求められ、頼られるサテライトオフィス

 

今号と次号では、「会社から求められ、頼られる人・組織」としてのサテライトオフィスが誕生するまでの流れについて、私が今年の3月まで人事としてお世話になっていた株式会社クリーク・アンド・リバー社での経験を中心にお話ししたいと思います。

 

 

株式会社クリーク・アンド・リバー社は1990年に設立され、クリエイターを筆頭に様々な領域で活躍するプロフェッショナルな職業の方々のエージェンシー事業を行っている東証第二部上場企業です。

同社では事業の拡大と共に常用雇用者数も増加する中、障がい者雇用は人事にとって大きなテーマでした。

サテライトオフィスを開所する以前は、間接部門を中心として、障がいを持った方に依頼する業務を洗い出し部門の理解を得て、そのポジションに合致するスキルや経験、そして特性を持った人を採用するという方法で障がい者施策を行っていました。

 

しかし、本格的にこの施策に取り組んで数年経つうち、徐々にこの方法だけでは、常用雇用者数の増加スピードに追いつかなくなってきたのです。

一番頭が痛かったのは、人材派遣業を行っているために、オフィスに常駐している社員の何倍もの人数が常用雇用者としてカウントされることでした。これには本当に悩まされました。障がいを持つ方々向けに業務を切り出す以前に、全社におけるオフィス内での業務自体に限りがあるのですから。

このような状況の中で、担当者である私は、毎年労働基準監督署へ「障害者雇用状況報告(通称“ロクイチ報告”)」を提出した後、大抵は本格的な寒さが身にしみる頃まで、ハローワークの雇用指導官と密に連絡を取りながら、採用と雇用の定着に奔走していました。

今振り返ると、その頃の私は「法定雇用率を満たす」という表面的な目標を人事としてのゴールにしていたのだと思います。そして、そのことに気づかないほど余裕がない状況でもありました。

 

そんな中、一人の社員を通じて株式会社スタートラインの役員を紹介されるという機会がありました。

正直に言うと、その社員から「元同僚が企業の障がい者雇用のサポートをする会社を始めたので会ってみて」という依頼を受けたこの時は、「他社事例などの情報収集をさせてもらおう」という思いから話を聞くことを決めたのでした。当時はまだ自社にサテライトオフィスという選択があるということを現実的には捉えていなかったのです。

 

そして、株式会社スタートラインの役員と会って実際に聞いた話の骨子は次の通りでした。

 

サテライトオフィス概要
サテライトオフィスは株式会社スタートラインが運営するバリアフリーの環境が整ったセンターに開設し、そのセンター内には同社のサポーターが日々常駐しており、メンバーの障がいに関するサポートをすること
サテライトオフィスへの業務切り出しにあたっては、現場のヒアリングから業務フローの構築、マニュアルの作成の工程も株式会社スタートラインのコンサルティングにて行うことが可能なこと
採用に関しては、母集団形成から会社説明会の企画と運営サポートを行うことが可能なこと

 

これらの話を聞いて、同時に複数の方々の雇用が実現できる施策として非常に魅力を感じ、導入を本格的に考えるようになりました。

 

早速、その話を当時の上長である役員に報告し、執行役員会へ起案する段取りになったのですが、それと同時に、サテライトオフィスという初めての施策に対する懸念点も具体化し、それをどう解決するかに知恵を絞ることになりました。

 

次号では、施策決定までにどのような検討材料を揃えて決裁に臨み、サテライトオフィスが誕生したのかについてお話ししたいと思います。

 

次号「サテライトオフィスという選択(後編)に続く」

 

<プロフィール> オフィス温度28℃代表。専門分野は、障がい者の雇用支援、人材育成、キャリア支援。「自身の特性に向き合う人たちが尊重し合い、自走しながら事業に貢献する組織創り」を基本理念としている。 梶原 温美(かじはら はるみ)
オフィス温度28℃代表。
専門分野は、障がい者の雇用支援、人材育成、キャリア支援。
「自身の特性に向き合う人たちが尊重し合い、自走しながら事業に貢献する組織創り」を基本理念としている。
問い合わせ先
Start Next!運営事務局
startnext@start-line.jp

 


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この記事を書いた人

STARTNEXT!

StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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