2016年6月3日更新

車いすテニスのグランドスラム、優勝賞金はいくら?

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Start NEXT!読者のみなさまこんにちは!株式会社セプティメルスポーツの水上航太郎です。5月23日からの1週間、東京の有明テニスの森で開催された「BNPパリバ ワールドチームカップ 車いすテニス世界国別選手権」を見てきました。世界ランキング上位の選手も多く出場しており、レベルの高いプレーを東京にいながらにして体感できる貴重な大会でした。

 

ワールドチームカップは国別対抗戦ですが、テニスは基本的に個人スポーツ(ダブルスはありますが)。各選手が世界中で行われている国際大会に出場し、その腕を競い合っています。それぞれの大会は開催地毎の主催者によりオーガナイズされていますが、全て「ユニクロ車いすテニスツアー」の枠組みの中で行われています。ITF(国際テニス連盟)車いすテニスのHPによると、40ヶ国以上で140を超える大会が開催され、2016年の賞金総額は200万ドル(約2億2200万円)を上回るそうです。

 

この車いすテニスツアー、参加選手数や賞金総額によって大会のグレードが定められていますが、その最高峰に位置するのがグランドスラムと呼ばれる全豪オープン、全仏オープン(ローラン・ギャロス)、全英オープン(ウィンブルドン)、全米オープンの4大大会。出場できるのは、男女世界ランキング上位8名のみ(7名+ワイルドカード1名のこともあります)。全豪オープン、全米オープンには、クアードクラスの上位4名も招待されます。一般の大会と同会場、同期間に行われるため多くのテニスファンが観戦に訪れますし、何よりもグランドスラムタイトルを争うという事実が、他の大会では味わえない特別な雰囲気を演出しています。

 

写真1
会場全体がブルーに統一された全豪オープン。 地元選手の試合にはどんどん人が集まってくる。

 

 

全仏オープンといえばクレーコート。ハードコートとは車いすの動きが微妙に変わる点も、この大会ならではの魅力。
全仏オープンといえばクレーコート。ハードコートとは車いすの動きが微妙に変わる点も、この大会ならではの魅力。

 

特別なのは賞金も同じで、他の大会とは桁が異なります。例えば6月上旬開催の2016年全仏オープンの賞金総額は21万7000ユーロ(約2700万円)。シングルス優勝者には3万5000ユーロ(約430万円)が与えられます。また、今年からシングルストーナメントも行われる全英オープンは、賞金総額20万ポンド(約3300万円)、シングルス優勝2万5000ポンド(約400万円)となっています。全豪オープン、全米オープンについては詳細が公開されていませんが、シングルス優勝賞金は少なくとも100万円を超えるでしょう。

 

障がい者スポーツの大会でここまでの桁の賞金が出るのは、6大メジャーマラソンと同時開催の車いすマラソンくらいでしょうか。両者に共通するのは、もともと開催されている健常者の大会に組み込まれているということ。障がい者スポーツのみの大会で大きな賞金が出るようになるにはまだ時間が必要でしょうが、競技自体の魅力が徐々に理解されていけば、そんな日も来るかもしれませんね。

 

ちなみに、今年の全仏オープンの健常者の優勝賞金は200万ユーロ(約2億5000万円)、全英オープンは200万ポンド(約3億2600万円)。これは冒頭で紹介した車いすテニスツアーの年間賞金総額を上回る数字です。車いすテニス選手の賞金は低すぎるのか、それとも妥当なのか。みなさんはどうお考えでしょうか?

※記事内の外貨の日本円換算は、1ドル=111円、1ユーロ=124円、1ポンド=163円での概算です。

 

20160623emori_rogo 株式会社セプティメルスポーツ
水上 航太郎
1981年札幌市生まれ。
1993年のJリーグ発足をきっかけに、スポーツ観戦がライフワークの1つとなる。サッカー好きが高じて大学卒業後にバルセロナに渡り、現地で日本向けのライター職などをしながら3年スペインに滞在。帰国後はIT関係職に就きスポーツを趣味として楽しんでいたが、2013年に株式会社セプティメルスポーツを設立し現在に至る。
趣味は旅行とスポーツ観戦。最近特に好きなスポーツはアメフト、クリケット、ボッチャ。
株式会社セプティメルスポーツ
パラタイムズ

 

 


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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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