2018年6月14日更新

発達障がいの方が戦力として働いている成功事例はこちら

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障がい者雇用のケーススタディ

皆さん、「発達障がいっていろいろあるんでしょ?」「見えないからよく分らないし、調べても情報がたくさんあって・・・」なんて、思うことありませんか?

現在、分かっている「発達障がい」についての情報をまとめました。
発達障がいの診断で障がい者手帳を取得している方々の就職活動を手伝わせていただいた経験と合わせてお伝えしていきます。

発達障がいは脳機能の障がい

発達障がいは心の病気ではありません。
脳機能の障がいであることが分かっています。もちろん、「親のしつけ」「本人の努力不足」「甘え」が原因ではありません。
このあたりで誤解をされてしまい、発達障がいのご家族は傷つき悩まされることが多いようです。
発達障がいは、脳機能の発達のアンバランスが原因です。
言語に関する分野・行動制御に関する分野などにおいて、苦手が極端に現れます。
苦手な分野によって、「発達障がい」はいくつかの種類に分けることができます。

例えば・・・食事の種類の中には「和食」「洋食」「中華」の大分野があり、和食の大分野で考えたとき「寿司」「天ぷら」「そば」などのように、さらに分けることができますね。そのような考え方と同じで「発達障がい」という分野に過ぎず、詳細な診断名がいくつか存在します。

発達障がいはジャンルに過ぎないので、詳細な診断名を挙げて特徴をお伝えします。

”発達障がい”は単なる大分類項目

就職活動に関わらせていただく中で、最近、多く耳にする診断名をピックアップしてお伝えしていきます。

・広汎性発達障がい
・注意欠陥多動性障がい
・学習障がい

このような言葉を聞いたことありませんか?

まずは、広汎性発達障がいです。こちらの障がいは、主にコミュニケーションや社会性においての苦手が顕著に見受けられる障がいです。

次に、注意欠陥多動性障がいです。こちらは、年齢に相応しい言動、経験に相応しい言動などに不注意や衝動性、多動(落ち着きがない)の状態が顕著に見受けられる障がいです。

最後に、学習障がいですね。知的発達に遅れはないのですが、「話す」「聞く」「書く」「読む」「計算する」「推測する」などの特定の力を必要とする学習の苦手が顕著に見受けられる障がいです。

このように「発達障がい」は大分類に過ぎません。

発達障がいが大分類と分かったので、診断を受けている方から伺ったお話と一緒に、発達障がいの行動傾向をお伝えします。

得手不得手が極端

まずは、広汎性発達障がい

ご自身のペースがあり、周囲の状況を見て判断し、行動に移すことを苦手とします。

「指示された業務が終わり、終業時間にもなったので退社すると、『周りはまだ仕事が残っているんだから、手伝いましょうか?とか気の利いたこと言えないの?』と、強い口調で言われたことがありました」(30代女性)

「1つの業務を行なっているときに、違う仕事を期日も言われずに頼まれると、何の仕事を優先したらよいかわからず、それまで行なっていた仕事も止まってしまうことがあります」(40代男性)

就業経験のある発達障がいの方から伺った話です。その行動に悪意はなく、いたってご本人は誠実にまっすぐ仕事を進めているんです。ただ、状況をみて判断した行動が苦手なことが人より多いだけですね。

広汎性発達障がいについてのまとめ資料

広汎性発達障がいとは 説明画像
広汎性発達障がいとは

 

次に、注意欠陥多動性障がい(ADHD)

注意力が散漫しやすく、忘れ物・うっかりミス・同じ体勢でいられない・興味関心の高いことに興奮しやすい・思ったことをすぐに発言してしまうことが顕著に見受けられます。

「仕事をしていても、周囲の話し声に気を取られてしまい手が止まってしまうことがあります。受話器を当てている反対の耳から入ってくる音に反応してしまい会話に集中できず、何を話しているかわからなくなってしまうことがあるんです」(20代女性)

「思ったことをすぐに言ってしまい、『余計な事を言うな』『デリカシーがない』ってよく言われてしまうんです。家では、同じ体勢でテレビを見続けることができないんです」(30代男性)

ご本人では制御できない行動の傾向があることが分かります。このような行動も上記同様に、ご本人に悪気なく現われてしまうのです。

注意欠陥多動性症候群についてのまとめ資料

ADHD(注意欠陥多動性症候群)とは
ADHD(注意欠陥多動性症候群)とは

 

では最後に、学習障がい。

「伝票に書いてある数字を入力する業務の時に、5桁以上の数字は、単純な入力であってもミスしやすいんです。伝票の照合業務はすごいゆっくりやっています」(30代女性)
「漢字は読めるのですが書けなくて、手書きで文章を書くとほとんど平仮名です」(30代男性)
漢字が苦手、計算が苦手な方はいますね。ご本人はその苦手のレベルが、業務や日常生活にまで影響が出るほどです。

”変わってる子”いませんでしたか?

発達障がいの特徴を少しは知っていただけましたでしょうか?

一昔前、「落ち着きのない子ねぇ」「マイペース過ぎる」「一人遊びが好きな子だねぇ」なんて言われていた子供が周りにいませんでしたか?

そうなんです。一昔前は、「ちょっと変わっている子」「変わり者」と言われていただけでしたが、今では「発達障がい」と診断される時代です(※診断にはしっかりとした検査を行ないます)

本人が社会生活や日常生活に支障をきたしてしまうほどの行動傾向であることから、研究も進み診断されるようになりました。

例えば・・・「提出物をいつも忘れる子」いませんでしたか?
例えば・・・「体育(運動)は積極的なのに、座学が全くダメな子」いませんでしたか?
例えば・・・「皆で話している時にいつもニコニコ相槌をしているだけの子」いませんでしたか?

これらは発達障がいの方々によくみられる行動傾向に近いです。

もちろん個人差はありますが、本人の努力の問題でもなく、親御さんからのしつけの問題でもありません。冒頭でもお伝えしましたが、脳機能のアンバランス故の行動です。
しかし、それらが伝わりづらく、ご本人達も「なんで皆できることが自分は出来ないんだろう」と自信喪失しがちです。
苦手なことが顕著に現われているために、長所が埋もれがちになります。

得意なことに目を向けて

ご自身で、得意分野と苦手分野を理解したうえで、得意な分野を生かした仕事・苦手分野をどのように工夫して行動するか、このようなことに着目するだけ「うまくいく」ことが多いようです。

「苦手な数字を扱う業務のときは、数字を読み上げながら進めます。黙読で、目で追うだけで仕事をしていた時よりミスが減りましたね」(30代男性)
「書類を扱うことや、ずっと座ったままの仕事は苦手でした。でも、人と話をすることは好きだったので、銀行のフロア案内の求人に応募したところ受かりました。動きもあるし、話をすることができる仕事なので仕事が楽しいです」(40代女性)

こちらの方々は、幼少期から事あるごとに「違和感」を感じ、失敗を繰り返し自信を持てずにいらっしゃったそうです。
社会人になり、数年経ったころ「発達障がい」の診断を機に、自分自身のこれまでを振り返り、苦手なことと得意なこと(好きなこと)を書き出したそうです。
その中から、仕事への姿勢を考えて、対応策を見つけ、職種を選んだそうです。

仕事できるの?出来ます!

このように、ちょっとしたことで適性の職種が見つかり、業務も正確に出来ます。
私がお話させていただいた発達障がいの方々は下記のようなお仕事に就いていらっしゃいます。

会議室の設営片付け/備品管理/顧客データの管理更新/来客対応/社員の通勤ルート確認/郵便物の仕分け・発送/アンケート集計/書類の付けあわせ など

個人によって得意不得意は異なります。
得意不得意に応じた業務内容であれば、会社で活躍できます。
人事の採用の皆様は、「何が得意で何が苦手」なのか確認した上で担当業務を決定されると良いと思います。
発達障がいの診断を受けている方は、「何が苦手で何が得意なのか、苦手なことに対してどんな対策が自分では出来るのか」ここまで考えることができると、求人を絞ることができて、履歴書や面接でも自分をPRすることができますよ。

今回のように、「働きたい方」「雇用する側」双方にお役たちしそうな情報をお伝えしていきたいと思います。

 


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この記事を書いた人

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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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