2017年10月2日更新

【支援者必見】自立を促す支援と、支援者へ依存を高める支援!その分かれ道とは??

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分かれ道とビジネスマン

StartNEXT!をご覧いただいているみなさま、はじめまして。

 私は、サポート付きシェアオフィスサービス「サテライトオフィス」事業部で「サポーター」をしております。以前は、開設したてのオフィスに委託社員として常駐し、精神障がい手帳や身体障がい手帳をお持ちの従業員の皆様(※以下メンバー様と記載いたします)と一緒に、自立稼働に向けたスタートアップ支援を行なっておりました。現在は常駐期間を終え、オフィス外からメンバー様の業務面、コミュケーション面、体調面のサポートを行なっております。

 本記事では、起こりがちな例と共に、メンバー様の自立に繋がる支援と、支援者への依存を高める支援の違いをお伝えさせて頂き、今後の皆様の支援に活かして頂ければと思います。

起こりがちな例その1:
よかれと思って質問や相談に対して解決法を丁寧にお伝え

 業務を進める上での質問や、コミュニケーション上のトラブル等をその都度相談されるAさんという方がいらっしゃいました。その方の支援者は、毎回時間を作り具体的な解決策や回答をお伝えし、また相談を受けるというフローを繰り返しておりました。

 毎回丁寧に対応をしてくれる支援者に対する信頼はどんどん高まり、「この人に相談すれば大丈夫」という思考がAさんに確立されました。その結果、相談や質問をされる頻度が増加し、支援員が不在の場合はご自身の中で不安なことや疑問なことが膨れていくというルーティンとなり、支援者の不在時は自発的に考え行動をするということが出来なくなってしまったのです。

 では、支援員はどう対処すればよかったのでしょうか?
実は支援者の返答内容に一工夫することで依存する支援が自立する支援へと変わるのです。ここで大事なのは相談や質問に来たAさんに対して答えをお伝えするのではなく、解決方法を複数提案するということです。支援者はAさんが感じている不安や疑問を解決する為の糸口を提案するにとどまり、Aさんにご自身の行動を選択して頂くことが、自分で考え行動することへと繋がり、その経験を積み重なることで自己解決能力が高まりAさんの自立へと繋がるのではないでしょうか。

起こりがちな例その2:
よかれと思っての先回り支援

 パソコンの画面の高さが合わず、肩こりの症状が現れ始めたBさん。そんなBさんの様子を見て支援者はパソコン台を導入しました。支援者の働きかけによりBさんの肩こりは解消されました。

 今度は椅子のひじ掛けがキャビネットにあたっており、業務に必要な備品が取りにくいと感じていたBさん。そんなBさんの様子を見て支援者はひじ掛けを外してみました。支援者の働きかけによりBさんはスムーズに業務に必要な備品をキャビネットから出せるようになりました。

 上記のようにBさんが困っている様子を確認する度に、支援者はBさんから相談を受ける前に問題を解決するというフローを繰り返した結果、Bさんは「困っている態度をすれば支援者の人が解決をしてくれる」という思考が確立されました。困っているという意思表示が今までなくとも支援者は先回りしてBさんが働きやすいよう支援を繰り返しておりましたが、Bさんが困っていることを全て把握し対処するのは限界がありますね。この状態が継続することで、Bさんは困っていることを発信する行動をされなくなり、且つ自身が困っていることは他者が解決してくれるという思考が確立され、支援者に依存し自立から遠ざかる結果となることが予測されます。

 では、支援者はどのように対応すればよかったのでしょうか?
まずはBさんから困っているという発信がない限りは、自発的に動かず様子を見守るということが大切だったのではないしょうか。様子を見守り、相手からの発信を待ち、困っているという意思表示を明確に頂いてから解決する為にできることを一緒に考える、又はご自身で考える機会を設けることがBさんの自立への一歩になったと思われます。

自立を促す支援への一歩とは?

 就業者が困っていること等を自発的に発信されるまで待つ、又は発信できるよう促すこと、就業者からの相談や質問を頂いた際、ただ解決策を明示するのではなく、ご自身で考えて頂く機会を設けることがその方の自立への一歩となると考えます。しかし、ご自身で解決策を見出すことが難しい方も中にはいらっしゃるかとおもいます。そんな時は、解決策を一つお伝えするのではなく、解決策を複数用意し提案することが自立への一歩となるのではないでしょうか。

最後に
就業者の方への関わりに正解不正解はない為、支援方法は多種多様であると思います。しかし、自立を促す支援をする上では、「就業者の方が自立する為に、今支援者として行なうべきことは何か」という自問自答の繰り返しで生まれるものなのではないかと思います。

長くなりましたが、
この記事が皆様が携わる就業者の方への支援にお役に立てれば幸いでございます。

 


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この記事を書いた人

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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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