2017年6月13日更新

精神障がいをお持ちの方との接し方~心掛けたい4つのコト~

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Close up of lady's hands writing on paper sheets placed on glass desk with colorful supplies and other items. Paperwork concept

Start NEXT!をご覧の皆様、はじめまして。

私は日々障がいをお持ちの方々のサポートを仕事にしています。
皆様には、普段私が業務を行うなかで感じていることや気を付けていることなど、“障がいをお持ちの方と接する現場の生の声”を少しでもお届けできればと思います。そして今回私の記事をお読みいただくことで、今後障がい者雇用を考えている多くの方々にとって有益な情報になればと考えています。

 

さて、【サポート】と一言でお伝えしましたが、主に週1回障がいをお持ちの皆様と面談をすることが私の仕事です。日々の生活や業務に取り組むなかで困っていること、同僚とコミュニケーションを図るうえで不安に思っていることなど、様々なご相談を伺っております。
そんな中、私が皆様と接するうえで気を付けていることを4点お伝えしたいと思います。

 

1.相手の話を否定しないこと

精神障がいと言っても、種別が様々あることはご存知でしょうか。ここでは具体的な障がい特性についての記述は控えますが、例えば「被害妄想」と呼ばれる症状が現れる方がいます。そんなとき、相手から“これは本当に起きていることなのだろうか”と疑ってしまうような話をされたとしても「そんなことはただの妄想ですよ」と相手の考えを否定することはしません。ただ「そうなんですね。今お話いただいた状況が続いているのであれば、確かに恐いと感じますね」と言葉を返すようにしています。なぜでしょうか?

それが真実かどうかはさておき、その方が体験している紛れもない“事実”だからです。また彼らの話を否定することは、今まで築き上げてきた“信頼”を一気に失う可能性もあります。そのためお話いただいた内容を自分に置き換えて考えるなど、相手の気持ちに寄り添うことで“信頼関係”を壊さないように気をつけています。

 

2.調子の変化に気が付けるように常にアンテナを立てること

精神障がいをお持ちの方のなかには、1日の間にグルグルと調子が変化する方がいます。特に季節の変わり目や気圧・天候の変化に左右されるようで、朝がダメな方や午後から調子を崩す方など様々です。また気候だけが原因ではありません。プライベートな出来事を職場まで持ち込んでしまうことや、同僚との関係が上手くいかないなど、皆様の回りでも“よくある話”によって極端に調子を崩してしまうこともあります。
感情に身を任せてつい怒鳴ってしまう・言いたいことがあるのになかなか伝えられない・自分のことを過小評価し過ぎて自己嫌悪に陥るなど状況によって様々ですが、感情に溺れてもがき苦しんでいる方がたくさんいます。

そんなとき、各々の対処法(頓服薬を服用するなど)で調子を整える努力をして下さっていますが、なかなか調子が戻らない方もいます。ではどうすればよいのでしょうか?

その時のケースにもよりますが、我々がお話を聞きお気持ちの整理を手伝うことで「気持ちが楽になりました」と仰って下さる方が多いです。それは、我々に特別な力があるわけでも何でもなく、ご自身の“今感じている感情”に溺れていることにご自身の力だけでは気付くことが出来ないからなのです。我々はその「お手伝い」をしているに過ぎません。

第三者が介入して気持ちを整理するだけで、少し冷静になって自分の気持ちと向き合えるようになります。なんだ、こんなことで?と思われるかもしれませんが、大半の人は自分の感情に溺れてしまい易く、また気持ちを落ち着けて冷静に物事を見ることを苦手としています。そのため我々の仕事は常にイレギュラー対応が多く、皆様の状態を常に気にかけておく必要があるのです。

 

3.「だからこそ出来ること」を目指して提案すること

障がいをお持ちの方全般に言えることですが、健常者に比べて出来ないこと・難しいことがあるのは皆様ご存知かと思います。そのなかでも精神障がいをお持ちの方は、出来ないことや苦手な部分が“より見え辛い”ことが大きな特徴と言えます。要するに、見た目で判断することが難しいのです。

そして、それらの事柄に上乗せして「自分は○○だから、△△は出来ません。無理です。」と最初から諦めてしまう方もいます。

自分で自分の限界を決めてしまうことは、誰でもあると思います。「自分かもしれない!」と心当たりのある方、いませんか?一度閉めてしまったシャッターを、ご自身の力で持ち上げることはなかなか難しいのではないのでしょうか。

そのため我々は、常にその方が“どうなりたいか”といった目標に沿って、行動できるような方法を一緒に考えるようにしています。やってみて、ダメならダメで良いんです。ダメなら、別の方向から攻めれば良いだけの話です。問題は【最初の一歩が踏み出せるかどうか】にかかっているのです。その一歩のお手伝いをするため、その方のパフォーマンスやモチベーション向上に繋がるように、皆様が活き活きと働けることを目指して、日々探求しております。

 

4.いつも笑顔で接すること

サービス業では当たり前かもしれませんが、上記の3点以上に大切にしていることです。目的は2つあります。1つは日々接する障がいをお持ちの皆様へのアプローチ、もう1つは自分自身を守るための武器として使用しています。

1つ目は、調子の良し悪しに関わらず、精神障がいをお持ちの方は“自分自身に対して向けられる気持ち”というものにとても敏感です。そのため仮に聞き手の体調・メンタル面が優れず仏頂面や恐い顔をして対応してしまった場合、彼らは「自分のせいかな?私何かこの人に嫌われるようなことしたかな?」と不安に苛まれてしまいます。彼らの不安感を図らずとも煽ってしまう形になり、元々相談したかったことも話せなくなってしまう可能性もあります。そのため彼らを安心させる材料として“笑顔”で接することは必要不可欠なのです。

2つ目は、調子が悪い方の相談を受けるときにとても有効です。これはどういうことかと言うと、メンタル不調をきたしている方の、見えない負のエネルギーに負けてしまわないようにするためです。精神障がいをお持ちの方と接した経験がある方はお分かりになると思いますが、彼らの不調時に発する負のエネルギーは本人の意思とは関係なく周りに伝染してしまいます。ネガティブな話ばかりされると、聞いている方もどんよりとした気持ちになって活力が奪われる感覚に陥ることもあります。かくなる私も日々彼らと接しているなかで、調子が悪い方の話を聞いた日はいつもよりも疲労度合いは高いです。虚脱感や頭がボーっとする日も少なくありません。
また聞き手も暗い気持ちで話を聞いてしまうと、どんどん彼らのネガティブな気持ちに引きずり込まれてしまいます。話に共感することは大事ですが、同調してしまうことは避けねばなりません。
そんなとき、笑顔や明るい表情は武器になります。笑顔は、内にも外にも元気と活力を与えてくれます。プラスの要素が大きいのです。相談している側も自然と一緒に笑ってくれることもありますし、万国共通「相手に好印象・元気を与えるもの」だと思っております。

いかがでしたでしょうか?
2018年4月より、障がい者手帳を持つ精神障がい者の雇用が義務付けられます。
精神障がいを持っている人と接したことがない!雇用しなければならないけど、どのようなことが懸念されるのか知りたい!そのような方々の疑問に、少しでもお役に立てましたら幸いです。

 


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この記事を書いた人

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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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