2017年4月6日更新

知的障がいの特性が”食の安全”につながる理由とは?

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働く障がい者、と言われてよくイメージされるもののひとつに、食品づくりがあげられます。パンを焼いたり、焼き菓子を作ったりという作業は、多くの事業所で実施されている業務のひとつ。知的障がい者が、多く働いていることもあげられますが、食の安全という観点から見たときには、合理的な理由があるようです。

製造業に携わる知的障がい者が多い理由とは?

知的障がい者の勤務先には、統計上でも「製造業」に携わる割合が多く、その理由には、手順の覚えやすさがあるようです。知的障がいは、軽度から重度まで症状もさまざまですが、総じて、複数の情報を統合して予測したり、文字で作業を理解したりすることが苦手な傾向にあります。

その点、毎回同じものを作るといった製造業は、あらゆる情報を集めたり、総合的な判断をしたりする必要がない場合が多いもの。そのため、比較的作業に一貫性のある業務を、しっかり覚えてもらうことで、常にレベルの高い作業をこなしてもらうことができるのです。

知的障がい者の方はルールに忠実?

日本では、食の安全について敏感な人が多く、異物混入や産地偽装などがあれば、すぐに報道、業者が回収に入るケースも珍しくありません。実際に食品を作る現場では、決められた服装、手順、工程が、しっかり守られているかが厳しくチェックされ、作業員の意識も欠かせないものとなっているのです。

その点で見ると、知的障がいを持っている方は、製造業に求められる真面目さや、ルールを順守するという特性を持っている場合が多く、適任である場合のことが多いもの。一度覚えてもらえれば、作業中に余計なことを考えたり、手を抜いたりといったことが少ない傾向にあり、予想以上の仕事をしてもらえると、高評価している職場も多いようです。

段階的に、できることも増やせます!

カフェを経営している会社では、清掃や、焼きあがったお菓子の袋詰めなどを知的障がいのある方に担当してもらっていました。しかし1年も経過すると、注文の受付や、食器の準備、コーヒーや紅茶を淹れることまで、任せられるようになったというのです。

それだけではありません。現在では、厨房での洗い物はもちろん、食材の仕込みから仕上げまで、障がいを持つ方たちだけで、やりくりできるようになってきているそうで、現場でも重宝されています。

もちろん、知的障がいを持っている方に、あれもこれもと最初から任せることは適切ではありません。しかし、ひとつずつ丁寧に、わかりやすく教えていくことを重ねれば、段階的にできることを増やしていくことができるのです。

できることが少ないわけではなく、覚えるために工夫と時間が必要な障がいと捉えれば、知的障がい者との向き合い方も変わってくるはずです。一度覚えてもらえれば、スピーディーで正確な仕事をこなしてもらうことができます。向いている仕事を任せて、できたことをきちんと評価していけば、きっと、職場に欠かせない「職人」を育てていけるはずですよ。

 


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