2017年3月14日更新

対立することが多いのは、「妄想性パーソナリティ障がい」かもしれません

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日常でもちらほら、人を信じることが難しいことってありますよね。不安や心配事、リスクが大きい場合は特にそうです。しかし、こういった感情から他人が悪く見えたり、攻撃的になってしまったりする場合は、もしかすると「妄想性パーソナリティ障がい」を抱えているのかもしれません

パーソナリティ障がいの“パーソナリティ”とは?

パーソナリティとは、人格のこと。人はそれぞれ、人生経験を元に「自分」というものが形作られていき、目の前の相手に対しても、自身の人格を基づいて接しています。こういった対人関係において、考え方や感情のやり取りなどに問題が生じてしまうのが、パーソナリティ障害です。

この障がいには、いくつかの種類があり、統合失調性、境界性、自己愛性、演技性、依存性、強迫性、妄想性などに分類されます。そして、今回注目したいのが、「妄想性パーソナリティ障がい」です。

妄想性パーソナリティ障がいとは?

以前と言っていることが違ったり、過去に何度も嘘をついていたりする場合、相手に不信感を持ってしまいますよね。「妄想性パーソナリティ障がい」は、このような不信感や猜疑心が極端で、そしてあらゆる人に対して持ってしまう精神障がいのこと。

自分以外は敵であり、周囲の人がいつも自分のことを騙そうとしている、おとしめようとしているという妄想をしてしまい、褒め言葉や謝罪なども素直に受け取ることができないのです。

「仕事はどれくらい進んでる?」→「自分にはできない仕事だと思ってバカにしている」
「ここは、もう少しこうしたほうがいいよ」→「そうやって失敗させようとする罠だ」

というふうに思い込んで、その妄想を攻撃的な口調で周りに訴えるため、トラブルが起きやすい傾向にあります。

妄想性パーソナリティ障がいの疑いがある場合の配慮

妄想性パーソナリティ障がいの場合、言葉のかけかたや、仕事のやり方だけで解決するのは難しい場合がほとんどです。仕事の成果を褒めると、「もっと成果を出すように強要されている」と思い込んだり、手助けをしようとすると、「自分はなにもできないとバカにされている」と思い込んだりする傾向にあるからです。

しかるべき医療機関での治療を受けることが、もっとも良い方法ですが、主治医の言葉ですら疑ってしまうのが、難しい点です。とはいえ、怒りや不安といった感情を抑える薬物療法がとられる場合もあるので、もし可能性があるのであれば、できるだけ早く受診を勧めましょう。

また、状況に応じて態度を変えず、なるべく一貫性のある態度でいることも大切です。時間はかかりますが、本人が「信頼できる」という仕事と評価と言葉を、すこしずつ積み重ねていきましょう。

漠然とした不安や不信感ではなく、「そうにちがいない」と思い込んでしまうのが、妄想性パーソナリティ障がいの特徴です。言葉だけで否定しても、なかなか上手くいかないことが多いと思いますが、上司や指導者、周りの同僚も、妄想性パーソナリティ障がいを理解し、事実と一貫性をセットにして対応していきましょう。甘やかしたり、突き放したりせず、常に中立的な態度でいることが大切です。

 


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