2017年2月14日更新

見えないハンデに優しく!内部障害の種類と必要な配慮とは

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「百聞は一見に如かず」という、ことわざがあるように、目に見えるものは理解されやすいもの。逆に、目に見えにくいものはなかなか理解されず、必要な配慮もわかりにくい場合が少なくありません。そこで今回は、目に見えない内部障害や、必要な配慮について考えていきましょう。

内部障がいにふくまれるものとは?

内部障がいとは、臓器機能に障がいがあることです。もちろん目には見えませんし、なにができるか、できないかがハッキリしていない場合も少なくありません。

●内部障がいの種類
※()内は全国の患者数

・心臓機能障害(約60万人) …不整脈、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞、心不全などにより、血液循環の機能が低下する障がい。

・腎臓機能障害(約20万人)…慢性腎不全により、血液を浄化する機能が低下し、体液の恒常性が維持できない障がい。

・呼吸器機能障害(約7万人)…呼吸慢性気管支炎、慢性肺気腫、慢性呼吸不全などにより、呼吸機能が低下する障がい。

・膀胱・直腸機能障害(約10万人)…二分脊椎、膀胱がん、大腸がん、腸閉塞などにより、通常の排泄ができず、人口の排泄口(ストマ)が必要な障がい。

・小腸機能障害(約8000人)…腸閉塞、腸結核、上腸管膜血管閉塞症、外傷などにより、小腸の一部を切除し、食事以外の栄養摂取も必要。

・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV感染症)(約4000人前後)…HIV感染後、エイズの発症により免疫機能が低下する障がい。

・肝臓機能障害(約5000人)…肝炎、肝硬変、臓がんなどにより肝機能が低下する障がい。

このような内部障害は、長期の安静、薬物療法、食事療法、カウンセリング、リハビリが必要であり、身体障害者手帳の取得対象にあたります。

平成23年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)結果

体調の変化に合わせた柔軟な配慮

私たちの内臓は常に活動しており、状態が変化するものです。そのため、内部障がいを持っていると、状態の変化によって、普段はできることが、できなくなったりする場合があります。

そういったときに必要になるのが、症状に合わせた、柔軟な配慮です。たとえば、体調に不安がある日は、通勤ラッシュなどの時間帯を避けるなど、出勤時間帯を調整したり、勤務時間内の通院を認めたりといった配慮ができるかもしれません。

また、血圧計、心電図、AEDなどの医療機器を用意した、健康管理室や、産業医や看護師が在籍していれば、内部障害を抱えていても、安心して仕事に集中することができます。このほか、仕事内容や残業なども、体調に合わせて配慮する必要があるため、周囲の理解に努めることも必要な配慮と言えるでしょう。

自分の体に合わせた働き方

内部障がいは、突然患うことになるケースもあります。

保育士を15年続けてきたある女性は、ある日突然心疾患を発病し、保育士をやめざるを得ませんでした。治療に専念するも、気候の変化などで、すぐに体調に変化が起きてしまうのです。

いままでできていたことができなくなり、仕事探しにも不安が募りましたが、あるとき、保育士という仕事の中にある、電話対応や書類作成、業者への対応など、事務職としてのスキルがあることに気づきました。

「できること」が見つかったことで、自信や、体調の改善にもつながり、週5日4時間という契約で、無理のなく働けるようになったそうです。

このように、突然内部障がいを患うことになってしまうケースは少なくありません。その人のスキルを活かすためにも、無理なく柔軟な働き方ができるよう、調整が可能かどうかを検討してみましょう。

目に見えない内部障がいでは、障がい者本人も含め、周りの人も不安になりがちです。しかし、体調に合わせて柔軟に対応できるということを伝え、職場全体に理解と情報共有を行えば、そんな問題も解消できるはず。どの部分で調整が可能か、工夫を凝らせば、内部障害を持つ方の雇用を増やしていけるのではないでしょうか。

 


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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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