障がい者雇用における、モチーベンションアップの方法とは?

障がい者を雇用し、働き続けてもらうためには、やる気や、やりがいをもってもらうことが欠かせません。これは、障がいの有無にかかわらず大切なことですが、障がい者の場合、より配慮が必要なことかもしれません。

担当する仕事内容を明確にし、評価する

障がいには、さまざまな種類・症状があり、それぞれに応じた配慮が必要です。能力も未知数であることが多いため、障がい者雇用をはじめた段階では、比較的補助的な業務や指示を与えて、それをやってもらう仕事が、多くなる傾向があるのではないでしょうか?

最初のうちは、働けることやできるようになったことに喜びを感じ、意欲的にがんばってくれるかもしれません。しかし、その後もそのモチベーションが続くとは限りませんよね。

ですので、補助的な業務や、毎回指示を出す形の仕事であったとしても、職場にとって大切な仕事であることを、伝えてあげることが大切です。「なんとなくいわれたことをやっている」という状態ではなく、「この作業のおかげで、○○さんがスムーズに仕事ができる」「このチェックが無ければ、品質が下がってしまう」など、自分の仕事が必要であると自覚を持ってもらうよう動いていきましょう。

自分の仕事を自らチェックし、共有する

自ら情報を集めたり、整理したり、判断したりと、あらゆる方向に気を配ることは、多くの障がい者にとって難しい仕事になります。そのため、どうしても指示したことを行ってもらう仕事が多くなってしまうかもしれません。

しかし、指示した業務をしっかり行えているかを、上司や教育担当者などがそのままチェックする形では、障がいを持つ従業員のモチベーションも上がりにくくなってしまいます。まずは、日々の業務チェックをリストアップし、実際に仕事をしている障がい者本人に、セルフチェックをして、それを報告してもらう仕組みを作ってみませんか?

こうすることで、「自分がこの仕事を任されているんだ」という自覚も生まれ、モチベーションアップにつながります。ミーティングや報告会などの場があれば、障がい者本人が、自分の仕事として報告し、現場の仲間と仕事を共有するということも有効です。みなさんの会社でも、取り入れてみてはいかがでしょう?

キャリアアップができる仕組みづくりに取り組む

「障がいを持っていてはできないだろう」という固定概念を捨てて、会社の業績に繋がるような、アイデアや機転の必要な仕事を任せてみることも、モチベーションアップに繋がります。

ある会社では、製造部門において、改善提案書を提出することで、1件につき500円のボーナスがつき、採用されれば表彰されるという制度を取り入れているそうです。そこで働く知的障がい者のふたりは、作業のたびに、ものをあちこちに移動させなければならないロスを削減する案を提出。採用には至らなかったものの、彼らなりに「もっとこうすればどうだろうか?」という意欲が、仕事に取り組むうえでの成長に繋がったと考えられています。

障がい者にとっても、健常者にとっても、必要とされたり評価をされたりすることは、生きる活力に繋がります。仕事のやりかた、仕組みや制度により、従業員のモチベーションアップを図ることは、障がい者を企業の戦力にするうえで欠かせません。みなさんの会社でも、ひとりひとりをよく観察し、改善点を探ってみてはいかがでしょう?

 


障がい者雇用のことならなんでも相談ください
株式会社スタートラインは、様々な障がい者雇用支援サービスを提供しております。
興味をお持ちいただけた方は、まずお気軽にご相談ください。


この記事を書いた人

STARTNEXT!

StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

STARTNEXT!
障がい者雇用について最新の情報をメールで簡単に購読できます

この記事を書いた人

Avatar photo

Startline編集部

この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障害者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。